PR1000e を特殊糸用に調整しました



本日は、鹿児島県内のお客さまの工房に。
brother PR1000e の調整に伺いました。

「どうしてもこの糸で刺しゅうしたいのだけれど、
 この糸を使うとやたらと縫製不良が出る。
 この糸だけ、なんだけれども」

というご相談。
ふむふむ、なるほど。

確認してみると、
たしかにちょっと特殊な糸。
どんな糸かは企業秘密とのことでここに書くことはできませんが、
きれいなステッチにならないのも、まあ、納得の素材です。
上糸下糸の調子を少々調整するだけではむずかしい雰囲気。

というわけで、
針棒カバーを外してちょっと秘密の小細工を。

一般的なレーヨンやポリエステルの糸も併用したいとのことで、
9番と10番の針棒まわりだけ「特殊糸専用」に調整しました。

当店も使ったことのない糸への最適化だったので、
試し縫いのときはちょっとどきどき。
「そうそう、こんな感じでステッチしたかったのよ」
お客さまの OK が出てほっとしました。

お客さまのお問い合わせの声がたいへん深刻そうだったので、
「調整に半日くらいかかるかな」と覚悟していたのですが、
小一時間で終わって、これもラッキー。

普段から仕事で趣味で PR をあれこれいじっていてほんとによかった。
たいへん気分のいい出張となりました。