刺しゅうPRO:フォトステッチ「お姉ちゃんといっしょ」



今日の刺しゅうは「お姉ちゃんといっしょ」。

サイズ:190mm×240mm
161,949針(47色)
ミシン:brother PR1000e
アプリ:Photoshop CS5、刺しゅう PRO(刺しゅうプロ)NEXT
制作:Akihito Kouno




これまでの大隅ブラザーのフォトステッチは、
こんなふうにやわらかい雰囲気のものも多いのですが、
もっとビビッドな色使いをしてみたいなとも、
以前から思っています。

岸田劉生の「麗子像」ってありますね。
子供のころは「なんだか怖い絵だなあ」と思っていたんですが、
わたしは、いま、わりと好きだったりします。
まあ、あれは「ビビッド」というのとはちがうかもしれませんが(笑)、
ああいう「ひとめ見たら忘れられない」、
どうせならそんな印象の写真刺しゅうをしてみたいものだなと。

最近は、
写真のもつ雰囲気をできるだけ生かしたいなと思っています。
室内、夜間、色かぶり、携帯電話(でもってブレブレ)というような、
あまり好条件・高画質ではない写真。
以前はレタッチして、
できるだけ階調を整えて刺しゅうしていました。
そうするときれいにはなるんですが、
同時に、写真そのものの持っている、
なにか迫力のようなものを削いでいる気もするんですよね。

つるんとした顔に刺しゅうするのはそうむずかしくないけれども、
幼い子供の持つ生命力の繊細と力強さ。
そんなものを表現できる写真刺しゅうでありたいし、
また写真刺しゅうにはそれができると思っています。

狙った色合いを出せているとはいえなくて、
今回の刺しゅうはまだ「習作」みたいなものですが、
刺しゅうデータを作る過程でいろんな勉強ができました。
仮説を立てて検証する。
新しいことに挑戦するのは、たのしいね。
たいへんだけどもね。

というわけで、
今年は昨年以上に新しいタッチにも挑戦したいと考えています。
その下準備、できました!

     *     *     *

鹿屋市笠之原町のお客さま。
このたびは brother Innovis S500 をお買い求めいただき、
ありがとうございます。
職業用ミシンをすでにもっておられるので、
ボタンホールとシンプルな機能縫いができるものをと、
吟味して選んでいただきました。
使いやすいミシンです。
これからもご愛用のほど、よろしくお願いいたしますね!





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